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5つの分野にトップシェア製品を持ち、グローバル展開を重ねる産業機械メーカーとして、さらに新しい価値を創造し続けるために。
5つの分野にトップシェア製品を持ち、グローバル展開を重ねる産業機械メーカーとして、さらに新しい価値を創造し続けるために。
代表取締役社長 村田大介
1961年京都府生まれ。1987年村田機械入社、2003年より現職。
代表取締役社長 村田大介
1961年京都府生まれ。1987年村田機械入社、2003年より現職。
5つの事業を上流から下流までシームレスに展開し、世界のものづくりに貢献。

 村田機械は、主に製造や流通などで使われる、産業機械や情報機器のメーカーです。 製造業は、中国やインドなど新興国ばかりでなく、日本や欧米などの先進国においても引き続き重要な産業です。また、工業製品を含めた様々な物品の流通に関わる機械も、世界中で需要が高まっています。
 こうした背景のもと、当社の海外での売上は過去10年以上の間60%強で安定しています。

 産業機械は、それぞれのお客様のニーズに合わせて入念に擦り合わせながら開発されます。機械をとりまくシステム・エンジニアリングや納入後のカスタマーサポートまで、サプライチェーンもプロダクトライフも長い商品です。ここでは信用と実績が極めて重要であり、そこが当社の大きな強みでもあります。
 また、当社は、繊維機械、ロジスティクス&オートメーション、クリーンFA、工作機械、情報機器という5つの事業を、いずれも川上から川下までシームレスに展開しています。ひとつの事業に専念して垂直統合する企業や、製造や開発などに特化して水平方向に専門性を高める企業が多い中で、当社程度のコンパクトなサイズで水平・垂直にこれほど広い事業領域を持つ企業は他にありません。
 一方で選択と集中を重視し、いずれの事業においても特定のセグメントでトップシェアを獲得しています。状況に応じ、市場を特定の国や地域に絞ることも行います。これも、当社の大きな特色であり強みであると考えています。

創立80周年を機会に、特色をフルに活かした新たな成長エンジンを求めて。

 現在、「つながりを見つけよう」をキーワードに、売上2700億円、営業利益220億円をめざす3ヵ年計画を推進中です。
 「つながり」とは、昨年創立80周年を記念して全社員が集まった際に発表した「今をつないで未来を拓く」という企業メッセージに由来するものです。
 多様な事業領域の間でヨコにつながることで、専業メーカーにないユニークな技術開発の可能性が生まれます。たとえば、自動搬送の技術や情報機器の通信技術を繊維機械や工作機械などに応用すれば、お客様に対して一味ちがったオートメーションの提案をすることができます。
 海外においても、他の事業部が現地に築いたネットワークを積極的に活かせばよりスピーディーな展開ができます。また、これまで販売とサービスのみ展開していた国や地域においてエンジニアリングの分野にも参入するなど、質的な進化にもこうしたネットワークが使えます。
 今まではそれぞれの事業がそれぞれにがんばれば足し算で全社が成長できましたが、競争相手の一層の巨大化が進むこれからは、こうした事業シナジーを積極的に活用することがより大切になってくると考えています。

 事業間のヨコのつながりに加えて、それぞれの事業の中におけるタテのつながりも大切です。選択と集中を通して、例えば物流システムにおいては、全ての産業分野ではなく半導体製造や医薬品流通など特定分野でのナンバーワンを目指してきました。独立した研究開発部門をもち、長期的視野に立って新技術を確立していく体制によって深く追求された技術。それをコアとして、営業から製品企画・設計・製造・工事・保守まで、その道を究めた人のつながりが、お客様からの信頼をしっかりとつなぎとめています。
 これからはそうしたタテのつながりをサプライチェーンに沿って更に広げ、カスタマーのカスタマーやサプライヤーのサプライヤーまで巻き込むことで、事業の深みを増していきたいと願っています。産業構造や企業のグローバルな統合と、ITの更なる発展は、「究めるからこそつながれる」というタテのつながりを当社が追求していく上での追い風となるはずです。

 ヨコのつながりも、タテのつながりも、私たちに新しい視点からの発想を求めるものですが、社会とのつながりもまた当社が進化しなくてはならないテーマのひとつです。私たちが、資源・環境問題や高齢化など社会が直面する問題に対して、製品やサービスで解決法を提供するにとどまらず、ひとつの企業として直接に関わっていくことは、これからの社会ではより強く求められてきます。

 これらの新たなつながりを実現するのは簡単なことではありませんが、私たちの有利なポジションを活用してじっくりと取り組めば、必ずできるはずです。この3ヶ年計画では、まずその端緒として「つながりを見つけよう」というスローガンを掲げていますが、「つながり」は当社にとってより長期的なテーマでもあります。

まじめさと協調性のある人ならどこまでも成長していける環境がここに。

 会社がどんなに立派なビジョンを掲げても、社員一人ひとりのレベルが十分でなければ成長につながりません。当社が求める人材は、お客様の要望に真摯に応えるまじめさと、チーム一丸で取り組みを推進できる協調性を兼ね備えていることです。自らのアイデンティティを大切にしながら相手のアイデンティティも尊重し、常にオープンマインドで様々な意見を受け入れ柔軟に判断していく。ローテーションにより多様な事業部で経験を積むなかで、高い目線、広い視野、深い興味・関心を持って多くを吸収し、得たものを融合させてイノベーションを実現していく。そんなことができる人を求めています。また、産業機械の市場は景気などにより大きく変動するため、時に嵐も襲います。逆境にもへこたれずに頑張れる、打たれ強さも必要でしょう。
 以上のような基礎的な資質が備わってさえいればどこまでも成長していける環境が当社にはあります。5つの事業を展開するものづくりの会社なので職種や分野が多彩で、活躍の場も世界中に広がっています。個々の事業規模は専業の巨大企業などに比べるとコンパクトですから、その分、権限委譲も進んでいます。このため、本当に自分に合った仕事に出合い、若くして責任ある仕事を任されて、仕事の手ごたえを感じることができるのです。好きな仕事に必要なことは、おもしろいように身につきます。語学や技術なども、入社後にゼロから学び始めてバリバリ仕事に活かしている人が大勢います。
 私は社長に就任した時に、「労をいとわない」「失敗を恐れない」「失敗から学ぶ」という3つの誓いを立てました。これらは、困難なことに挑戦する際に、ぜひとも抱いておくべき覚悟だと思っています。今もその初心を大切にし、毎年新入社員のみなさんにも、この3つの言葉を贈っています。ともに、いつまでも初心を忘れることなく、若い人々と新たな挑戦を重ねていきたいと願っています。

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