キャリア対談キャリア対談

“できない”を“できる”に変えた今村マジック

坂井
今村さんには、入社2年目の直属の上司としてしっかり鍛えていただきました。私は当時、システムチームから販売チームに移ったばかりで右も左も分かりませんでした。そこで、今村さんが「入債権管理強化(貸倒損失の回避)」という目標を与えてくださったわけですが、正直なところ、最初はまるでちんぷんかんぷんでした。
今村
あれは、私が販売と仕入支払チームを任された時です。販売チームの課題の1つに債権管理強化(貸倒損失の回避、低減)をあげました。貸倒の発生が会社に与える影響は大きく、売掛金が貸倒になった時の損害は、仮に経常利益率が10%だとすると、1千万円の貸倒れを取り戻すためには1億円の売上が必要になります。売掛金等販売債権が貸倒れにならないようにするためには、債権の請求状況や回収状況を掴みリスクの兆候をあぶりだすことが大事と考えました。
坂井
実はあの時「がんばります!」と言ったものの、想像以上に難しいテーマで、五里霧中のスタートでした。もし毎月のチームミーティングがなければ、ずっと足踏みしていたと思います。
今村
もともと、目標への取り組みをお互いにプレゼンする事で、情報を共有し、互いに目標達成を助け合えればと思って始めたミーティングです。狙い通りに役立ったのは何よりでした。坂井さんは一番若手で、発表の度に先輩達からさんざん突っ込まれて大変だったと思います。
坂井
でも、おかげで次に進むべき方向が分かりましたし、資料の提示の仕方など先輩たちのプレゼンの手法に学ぶところもたくさんありました。1年を終えた時、最初は意味すら分からなかった債権管理が、できるようになっていました。村田機械は、“できない”を“できる”に変えるフォローをしてくれる職場だと実感しました。

伝統のタフなOJTがもたらす速い成長

今村
1年目のシステムチームでもいい経験ができたでしょう?
坂井
システムチームでは今、仕様に基づくシステム構築は専門セクションに任せる方向に変わってきているようですが、私の入社時はまだ、比較的小規模なものは手掛けていて、私も村田海外奨学会やグループ会社である村田興産の会計システムを任されました。基礎的なシステム言語すら勉強したことがなかったのに、いきなり思い切り特殊な言語と格闘することになって、どうなることかと思いました。しかし、猛勉強と先輩のフォローでなんとか少し形になり始めると、俄然おもしろくなってきて惹き込まれました。最終的に無事リリースでき利用者からもお褒めの言葉をいただいた際は感無量でした。
今村
私も入社4年目に全国の販売会社を統合するプロジェクトに参加させていただき、販売から入金までを一元管理するシステム構築に携わらせていただいたことを思い出します。リリース後の説明会やトラブルのフォローまで幅広く担当して苦労の連続でした。その中で現場のことも学べ、人脈もできました。それを機に経理畑を歩むことになって今があるわけです。あの時の経験は全て、その後に活きています。
坂井
若いうちからOJTの名のもとに仕事を任され、補助的な仕事をしているだけでは学べないことがどんどん学べる。だから成長が早いのか、手本にしたい先輩ばかりで、自然に自分も頑張ろうという気持ちにさせられます。

支え合いの温もりこそ、仕事をやり切る力の源

今村
それに、“仕事は助け合ってするものだ”という意識が全体に根づいているので、みな優秀なだけでなく、とても心が温かいと思います。いざとなればチームみんなで助け合う。それでもだめなら、チームのリーダーが他チームに頼んで助けてもらう。それでもまだだめならグループ全体、さらには部門全体、最後には全社全体で助けてくれるのが村田機械。だからこそ、いつも全体を視野に仕事の優先順位を考えて、力が及ばない時には早く相談することも重要です。
坂井
私も、一度、ある重要な仕事をため込んで危機的状況を招いてしまい、真剣に叱られました。その時から優先順位には気を配るようになりましたが、今度は急がない仕事をため込んでしまいました。、3年目の6月に異動することになり、ため込んだ仕事を短期間で全部やり切る必要があり焦りました。必死の思いで残って頑張っていると、私のほかにもう一人先輩が残業されていて、ご自身の仕事を終えた後に「何してるの?」と声をかけてくださったことがありました。内容をお話しするとあきれた顔もせずとことん手伝ってくださいました。しみじみ温かい職場だと思いました。
今村
私はキャリアが長い分、そういう思い出は挙げると切りがありません。例えば先ほどお話した4年目のプロジェクトで忙しかった時期には、メンバー同士の助け合いはもちろんのこと、周囲の思いやりにも力づけられました。部署の歓送迎会に誘ってもらいましたが、結局参加できずに残業していると、みなでお土産を買ってきてくれて「頑張れよ」と励ましてくれたこともあります。

ダイナミックでやりがいのある村田機械の経理

坂井
今村さんは、そのプロジェクトを機に経理畑を歩まれたということですが、最初から経理の仕事を志して入社されていたんですか。
今村
実は細かいことが苦手で、銀行でなくメーカーを選んだぐらいですので、逆に自分には向いてないと思っていましたね。
坂井
私は企業の経理部門というのは企業活動を数字にまとめて経営陣に今後の意思決定に役立つ情報を提供する、いわば参謀本部、戦国時代であれば軍師にあたる役どころだと考えています。カッコいい。そんな仕事がしたい。大学時代にそう直感して、財務会計のゼミに入りました。
今村
確かに参謀的な側面はあるし、私の実感としては、村田機械や関係会社の申告業務や税務調査の対応ではむしろ最前線の戦士のようなやりがいも感じます。上司や他のメンバーと力を合わせて会社にとって最善の結果へと導いていく。あの難しさ、奥深さは、経理の仕事の醍醐味の一つです。それともう一つ、全社全グループからのお金の流れに関するよろず相談に応えて全事業を経理的な側面から支援していくという、サポート部門としての側面もとても大切です。
坂井
細かい仕事もありますが、実は専門性のほかに大局的な視点や高度なコミュニケーション能力なども必要な、変化に富んだ仕事ですよね。特に村田機械はB to B企業なので学生からの知名度こそ低いものの、売上規模・海外拠点保有数など日本のメーカー内でもトップクラス。経理の仕事もビッグスケールです。企業の経理は内向きの細かい仕事が中心と誤解している学生のみなさんには、この経理の魅力を知って欲しいですね。

グローバル化の中、さらなる挑戦を

今村
坂井さん自身の今後の目標は?
坂井
まず、まだ異動して間もない繊維機械事業部での現担当業務をしっかりこなせるようになること。そして、将来的には国内メーカーの中でも珍しいほど多様な事業、製品を展開している村田機械ならではの、様々な業務を経験してみたいですね。更にその上で、グループ全体に大きく貢献できる経理マンになるのが夢です。そのために自己啓発にも励んでいて、現在は会計・英語など会社でキャリアを積む上で必要だと思われる勉強に力を入れているところです。世界的に会計基準の統一が進む中、村田機械もいずれ国際会計基準を採用する時が来ると思いますので、その時までにプロジェクトに参加できるぐらいの知識・経験を絶対に身につけておくつもりです。もっと言えば、実務と勉強を重ねて、いつか今村さんを追い抜こうという野心も持っています。
今村
頼もしい限りです。私も経理の制度連結をさらに進めていくために、税務のこと、会計のことなら何でも尋ねてもらえる存在を目指してもっともっと勉強しますよ。子供も小学校6年生と4年生になって手がかからなくなってきましたし、これからが本番です。同じように社会に出てからが勉強だと思っている人にどんどん来てもらって、一緒に頑張っていきたいですね。
※所属・年次は2014年取材当時のものです
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