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磁気誘導式センサについて

独走的な創意で生み出された磁気誘導と位相検出方式による
ムラテックの磁気誘導式センサ

検出原理

ムラテックの磁気誘導式センサ、変換回路部と、一次巻線コイル、二次巻線コイル、およびコイル内を移動する磁性体から構成されます。
一次巻線コイルを、基準となる一次交流信号で励磁することで交流磁場が発生。交流磁場内の所定の位置に配置された二組の二次巻線コイル内を磁性体が移動することによって、二組のコイルの位置それぞれに対応した二組の誘導出力が得られます。

  1. 変換回路部からの一次交流信号
    aSinωt
    で、一次巻線コイルを励磁します。

    二次巻線コイルから、磁性体の位置に応じて波高値の異なる二つの信号
    aSinx・Sinωt
    aCosx・Sinωt
    が出力されます。

  2. aSinx・Sinωt信号を90°シフトして
    aSinx・Cosωt
    とし、もう一つの信号aCosx・Sinωtと加法定理に基づいて合成し
    aSin (ωt±X)
    を得ます。
    こうして得られた信号は、基準となるaSinωtとx分だけ位相がずれた信号となります。

  3. 変換部のLSI内のカウンタが、基準クロックを基に一次励磁信号と同期して、1サイクルごとにスタート/リセットを繰り返します。
    合成された信号aSin(ωt±x)のゼロクロス点を検出し、クロックカウント数を位置データとして出力します。

 

 

直線式の原理

位相検出
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ムラテックのノウハウをベースにしたビルトイン・センサシステムが
お客様の製品の付加価値を高めます

アブソリュート出力のセンサで小型化を実現

磁気誘導式センサは、シンプルな磁気誘導方式のセンサ構造と独自の検出方式の採用によりアブソリュート検出とともに小型化を実現しました。また、アブソリュートのピッチをカウントする事により、長尺検出に対応します。

優れた繰返し性

磁気誘導式センサは機械的な変位を信号間の位相差(時間)に変換し、その時間を計測することによって変位や位置を検出します。これにより、優れた繰返し性を実現します。

高精度・高分解能

磁気誘導式センサは、検出部の機械的な変位量(1アブソリュート長、角度)を変換部で位相シフト量2πラジアンに一致させ、その位相シフト量(時間)を16bit=65536分割して超高分解能を得ています。

温度ドリフトを最小限に抑制

磁気誘導式センサは、電磁コイルで構成されています。温度ドリフトはその巻線の温度による抵抗値変化に起因するものですが、磁気誘導式センサは変換部内で、温度ドリフト量を演算してキャンセル。温度ドリフトを最小限に抑えることができます。

悪環境下に強い

磁気誘導式センサの検出部は、電磁コイルのみで構成されているため、振動や衝撃に強く、油・塵埃・温度などへの耐環境性にも優れています。変換部を環境による影響の少ない遠隔スペースに設置するといったことも可能です。

メンテナンスフリー

磁気誘導式センサは完全非接触検出のため、メンテナンスフリー。汚れの影響を受けにくい構造の実現により、あらゆる環境下でその性能を十分に発揮します。

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