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2021年3月24日

バーチカルスロッター「KVシリーズ」のラインナップを拡充

村田ツール株式会社

村田機械グループの村田ツール株式会社(本部:岐阜県美濃加茂市 社長:村田洋介)は、2016年に販売開始したキー溝加工機バーチカルスロッターについて、従来の最大加工長300mmの「KV300」に加え、最大加工長200mmの「KV200」「KV200L」を開発。4月1日より販売を開始します。ラインナップ拡充により、お客さまの加工に最適な製品を提供するともに、従来機KV300を含めたシリーズ全機種において、対話式で利用できるNC搭載の多彩な加工パターンをさらに充実し、 より容易なキー溝加工を実現するスロッターを提供します。

内径キー溝加工においては、メカ駆動式の汎用機や油圧式ブローチ盤などの非NC工作機械による加工が、ここ数十年を経て今も主流となっています。一方でキー溝の加工現場では、作業者の複数台持ちが当たり前となってきていることや、熟練作業者の減少に伴う技術継承のため、NC機による自動加工の需要も増えてきています。しかし、従来のキー溝加工機は耐用年数が30~40年と非常に長くまたキー溝加工の市場規模から新規需要も少ないため、キー溝加工機メーカーも減少する中、NC機への更新需要に対する選択肢は多くはありません。

村田ツールは、1962年(昭和37年)に村田機械が発売し、累計3,000台以上の納入実績を持つ、独自の方式によるキー溝加工機『キーシータ』を、2006年(平成18年)より製造販売しています。このキーシータをお使いいただいているお客さまをはじめ、キー溝加工機に携わる方々から、熟練の技術が必要だったキー溝加工を初心者でもできるようにというご要望に応える形で「KVシリーズ」を開発しました。

キー溝加工機バーチカルスロッター「KVシリーズ」の特長

  1. 全駆動軸をNC制御化
    サーボ駆動のラム軸を搭載し、加工速度や長さはNCへの数値入力で設定。
  2. 高いラム軸剛性により重切削が可能
    S45C(機械構造用炭素鋼)の場合、20mmキー幅溝で送り量0.1mmの加工が可能(KV200)
  3. 省スペース設計
    設置スペース:幅1500mm×奥行2200mmのコンパクト設計(KV200)
  4. 工具回転方向の微調整機構
    押しネジを調整するだけで、熟練作業者でなくとも容易に微調整が可能。
  5. 油圧レス、工具退避機構レス
    油圧を使用せずメンテが容易。NCによる軸同期動作で工具逃げ動作を実現。  
  6. 多彩な機能と加工パターン
    ・ワーク芯出し自動測定
    ・深さ・幅方向補正機能
    ・刃物長寿命設定
    ・面取り加工
    ・無段取りテーパ加工など

■製品紹介ページはこちら

 

■主な仕様

 

KV200

KV200L

KV300

ラム軸

最大バイトホルダー寸法

mm

Ø60

ストローク

mm

350

最大加工長*

mm

200

300

テーブル

最大積載重量

kg

300

500

X軸ストローク

mm

200

320

Y軸ストローク

mm

250

510

テーブル直径

mm

460

560

テーブル高さ

mm

915

925

主要距離

テーブル上面~バイトホルダー下面

mm

475

463

716

コラム前面~ラムスピンドル中心

mm

510

機械寸法

高さ

mm

2400

2600

正面幅(移動部除く)

mm

1500

1650

奥行

mm

2200

2420

電源容量

kVA

7.9

機械重量

kg

4300

4700

4900

*最大加工長は使用するワークを固定するジグや工具などの形状によって異なります。

KV200

プレスリリースに掲載されている情報は発表日現在の情報です。
その後予告なしに変更されることがございますので、あらかじめご了承ください。

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