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内製システムからGMICSへの刷新で現場の見える化と不良削減を実現。削減できた工数を改善や付加価値向上に生かせるようになりました。

株式会社大井川友成

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お話をうかがった方

生産本部 次長 赤堀様

業種
プラスチック成形
所在地
〒421-0215 静岡県焼津市西島502-1
設立
2009年 6月
従業員数
210名 ※2023年12月現在
事業内容
自動車用照明機器の製造
ホームページ
https://oigawa-yusei.co.jp/
代表者
代表取締役社長 増田 勝年 様
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本社工場

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カメラによる外観検査など最新技術を積極的に導入

    自動車用照明のプラスチック成形部品に高い専門性を持ち、最新技術の積極導入で生産性と品質を両立されている企業です。

    大井川友成様は自動車用照明のプラスチック成形部品に高い専門性を持つ成形メーカーで、2009年に金型メーカーである友成機工グループに参画。自動車用照明機器の世界的サプライヤー向けに関連部品の成形事業を展開されています。
    同社の特徴は、製造業を取り巻く人手不足という厳しい環境の中でも生産性と品質を維持するために、AI搭載の多軸ロボットや外観検査カメラなど最新技術を積極的に導入し、スマートファクトリー化を推進されていることです。また友成機工グループでは中国やメキシコなど積極的に海外展開を進め、金型製作から成形・組立までを一貫対応。国内外での高度な生産体制と柔軟な経営姿勢で変化する市場ニーズに応え続けておられます。
    2022年、こうした生産革新の取り組みの一環として、「生産現場の見える化」を目的にGMICSを導入されました。

    導入製品

    GMICS

    導入効果

    長年利用していた自社開発システムは、画面の視認性や情報の鮮度に課題があり、進捗確認や実績入力に現場の負担がかかっていました。特に手書きによる日報や管理板への記録は、正確性や効率の面で限界がありました。
    GMICSの導入により、生産進捗や稼働状況の可視化、不良発生時に即座に確認できる環境などが整い、現場に足を運ばずとも工場の全体像を把握できるようになりました。また、現場端末LITによる自動データ収集で日報作業が大幅に削減。その分の工数でこれまで目に見えなかった生産データも活用しながら、改善活動や分析といった付加価値の高い業務を行えるようになったことが大きな成果です。

    導入前の課題

    長年使い慣れた内製システムでしたが、進捗や状況を直感的につかみにくく、現場確認や手書き管理による負担を改善したいと考えていました。

    導入以前は、Accessを使った内製システムを約20年間運用していました。慣れ親しんだシステムではありましたが、納期管理や生産進捗の可視化には限界がありました。例えば計画画面は文字情報が中心で直感的に把握しづらく、成形機ごとに画面が分かれていたため全体像をつかむのが困難でした。また生産状況を確認するには現場へ足を運ぶ必要があり、夜間トラブル対応など時間的・肉体的な負担も大きい状況でした。
    さらに、生産実績や不良数は日報や生産管理板への手書き記録を元に入力しており、抜け漏れが起きるなど正確性に欠けていました。そのため現場の状況をリアルタイムに把握できないことが大きな課題となっていました。
    こうした課題を克服するために新たなシステム導入を検討。複数のシステムを比較検討した結果、GMICSは視認性の高いガントチャート画面や、現場端末LITによる稼働状況の自動収集機能が魅力的でした。加えて営業対応の丁寧さや信頼感も決め手となり、補助金活用の好機を捉えて導入を決断しました。

    解決策と効果

    生産現場の状況をリアルタイムで把握できるようになり、従来見えなかった情報も可視化されたことで、改善や付加価値向上に充てられる時間が広がりました。

    GMICS導入による最大の効果は、生産現場の「リアルタイムでの見える化」が実現したことです。生産進捗や成形機の稼働率、不良発生状況を即時に把握でき、現場に行かずとも状況確認が可能になりました。現場端末LITからの自動実績収集で日報作業は削減され、打ち出しショット数や成形時間など従来見えなかった情報も可視化されるようになったことで、一歩進んだ原因分析が可能となり、材料使用量の最適化や不良低減に活用できています。
    GMICSの蓄積データはExcelのPower Queryで日々レポート化し、出荷率や稼働率など工場全体の動きを経営陣が数値で捉えられるようになり、残業の低減や生産計画の調整にも役立っています。さらに納期ラインや在庫状況が現場で共有され、トラブル発生時に担当者が自ら判断できる環境が整ったことで、夜間の緊急呼び出しも減りました。
    当社では人員削減ではなく、削減できた工数をこれまで後回しだった改善や課題分析など「会社にとってプラスの仕事」に充てられるようになり、付加価値の高い業務へのシフトが進んだことが大きな効果です。

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    担当者が成形機の稼働状況を常に確認

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    現場の作業者が稼働状況が把握できるように工場内にもモニターを設置

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    各成形機横の検品作業台に現場端末LITを設置して稼働データを収集

      今後の展開

      さらなる機能活用や物流効率化に取り組み、可視化で得られた気づきを生かして競争力向上を目指していきます。

      今後は現場操作のミス削減とさらなるペーパーレス化が課題です。現場端末LITに入力忘れ防止アラームや停止理由・処置内容を詳細に記録できる機能が追加されれば、現在も残っている手書きの生産管理板を廃止できるので、今後の機能アップに期待しています。またGMICSに蓄積されたビッグデータを活用して、不良率推移やワースト品目などを分析できる集計・BI機能の搭載にも期待しています。
      また当社では中期計画として5か所に分散している倉庫を集約し、バーコードによる在庫一元管理などトレーサビリティを高めていこうと考えています。新型成形機の導入による多品種生産や新規業種への参入も視野にこれからも変化を進めていきます。
      GMICSには多くの機能がありますが、当社ではあえてすべての機能を管理画面に表示させて運用しています。現状に満足せず、豊富な機能から新たな活用法を見出すのが楽しみだからです。他のGMICSユーザーがどのように利用しているか知ることができると嬉しいですね。GMICS導入で創造的な時間を確保できるようになり、可視化で明らかになった課題を着実に克服し、今後も競争力をさらに高めていきます。

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      現場のさらなるペーパーレス化を目指す

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      今後バーコードによる一元管理を目指す倉庫

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