- GMICS
- 金属加工
- 生産性向上
- 見える化
- 稼働監視
「数字は集めているが、活かしきれていない」そんな課題から改革を開始。導入後は、集計作業に追われる状態から脱却しデータに基づく改善が可能に。
株式会社Ring 熊本工場

工場長 牛島様
製造部 成形Gr Chief 吉田様
製造部 プレスGr Chief 渡邊様
- 業種
- プラスチック成形、金属加工、組立加工
- 所在地
- 〒861-0924 熊本県玉名郡和水町大田黒577
- 設立
- 1989年
- 従業員数
- 国内100名(グループ全体1,500名)
- 事業内容
- 金属プレス加工・精密プラスチック成形加工・インサート成形加工(各製品の受託生産)
- ホームページ
- https://ring-gr.jp/
- 代表者
- 代表取締役社長 籾山 典保 様
金型設計から量産までの一貫生産で、幅広い分野に対応
株式会社Ring様は、金属プレス加工、プラスチック成形加工、インサート成形加工など、複数の加工技術を組み合わせ、自動車・医療・産業機械・民生分野まで、幅広い分野へ製品を提供されています。金型の設計・製作から試作、量産までを一貫生産で対応できる体制を強みに、事業は年々拡大・多様化していきました。
一方で、生産管理については、Excelや手作業による集計を中心とした運用が続いており、必要な情報を確認するために複数のファイルを開く必要があるなど、欲しい情報をすぐに把握できない状況が続いていました。その結果、課題の発見が1か月ほど遅れてしまうことも、珍しくありませんでした。こうした効率面での課題を解決するためにシステム導入を決断、GMICSを採用されました。
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導入製品
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GMICS
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導入効果
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GMICS導入後は、生産実績や停止理由を現場からリアルタイムに把握できるようになりました。
生産実績や停止理由、仕掛工程といった必要な情報をシステム上で一元的に管理できるようになり、集計や確認にかかる手間が大幅に削減されました。その分、これまで集計作業に費やしていた時間を、データを踏まえた分析や改善検討に充てられるようになっています。
また、製造現場と管理サイドのコミュニケーションも、従来の感覚的なやり取りから、GMICSのデータを根拠とする建設的な議論へと変化しました。現場作業の標準化が進み、ルールを守る意識が徐々に定着してきた点も、導入効果として実感しています。
導入前の課題
リアルタイムな生産情報を把握できていないことが課題だった
長年にわたり、日々の生産実績はExcelや紙で記録・集計し、月次で経営層へ報告する運用を続けてきました。しかしこの方法では、本来必要な情報をすぐに確認できず、問題に気づくまでに1か月ほどのタイムラグが生じていました。また、過去の実績を振り返る際には多くのファイルを参照する必要があり、そこにも時間と手間がかかっていました。
現場では日報など記録作業の負担が大きく、管理側も集計作業に多くの時間を取られていました。双方が実態を正確に把握できない中で、感覚に頼ったやり取りになってしまう非効率さも課題として感じていました。
こうした背景から、スピーディな経営判断を行うために、正確かつ迅速に生産情報を把握できる仕組みの必要性が高まり、生産管理システムの本格的な検討を進めることになりました。
比較検討を進める中で、GMICSの特徴である現場端末LITを通じて設備の生産実績をリアルタイムで自動収集できる点に魅力を感じ、導入を決めました。
解決策と効果
ルール整備と仕組み化で、「現場が動く生産管理」を実現
導入にあたって最も苦労したのは、システムの要件定義でした。管理したい情報やシステムで実現したい内容が非常に多く、ムラテックのSE担当者と打ち合わせを重ねながら検討を進めていきました。当初は「システムを導入すれば何でも自動化できる」というイメージから希望が膨らみ、方向性をまとめるのに難航しましたが、ムラテックから「この方法でやってみては?」と進め方を示してもらえたことが助けとなりました。生産管理を人手で行うにせよシステムに任せるにせよ、結局は柱となるルールが必要と改めて気づかされ、ルール整備を進める中で社内のベクトルも揃っていきました。このプロセスを通じて築けた土台は、今につながる大きな財産となりました。
導入後は、設備の稼働状況や停止理由がデータで可視化され、集計や確認の手間が大幅に削減されました。その結果、リール交換時間の短縮など具体的な生産性改善にもつながっています。また、停止理由を入力しなかった場合もデータとして残るため、現場の意識が高まり報告精度の向上も実感しています。さらに、複数工程の仕掛品を見える化できたことも大きなメリットです。当初LITは成形工程のみでの導入を想定していましたが、順送プレス加工機のデータ収集にも対応できることが分かりプレス・成形の両工程で導入した結果、例えばインサート成形では、成形現場の担当者が前工程であるプレス工程の進捗や在庫状況を画面上で確認できるようになり、現場へ足を運ばず判断できるようになりました。工程間の情報共有が進み、棚卸精度の向上とともに、管理側と製造側がGMICSのデータを根拠に建設的に話し合える環境が整いつつあります。
今後の展開
GMICSを軸に、教育と標準化で生産性向上へ
今後、特に力を入れて取り組んでいきたいのが、原価管理の高度化です。これまでは製品単位での管理が中心でしたが、現在は工程ごとに原価を把握するための仕組みづくりを進めており、GMICSを工程別原価管理に対応できるよう、カスタマイズを進行しています。これまでExcelで行っていた管理も、今後はGMICSに情報を集約し、一元的な運用を目指しています。社内では、「GMICSで管理できるものはGMICSで見る」という考え方が、徐々に浸透してきました。仮に現時点で確認できない情報があったとしても、Excelに戻るのではなく、GMICSで対応できる方法を検討する文化が根付き始めています。その結果、現場から上がるさまざまな改善案も整理しやすくなり、仕組みやルールづくりにおいても、判断のスピードが向上しています。
こうした取り組みを支えているのが、現場を含めた教育と周知です。GMICSの考え方やルールを社内全体で共有することで、新しく加わったメンバーもマニュアルに沿って作業でき、現場の標準化にもつながっています。
今後もGMICSを活用しながら、知識をブラッシュアップし、自社に合った形で、活用の幅をさらに広げていく考えです。









