弊社カラー複合機におけるPass Back 攻撃の脆弱性について

お客様各位

平素は当社製品をご利用いただき誠にありがとうございます。
対象の製品にセキュリティ脆弱性が存在することが判明しました。問題の概要、ならびに対応方法についてご説明いたします。
なお、本件脆弱性を悪用したセキュリティ被害は、現状まで確認されておりません。

脆弱性概要
参照識別番号 CVSSv3.1 基本評価 スコア 脆弱性内容
CVE-2025 6081 CVSS:3.1
/AV:N/AC:L/PR:H/
UI:N/S:C/C:H/I:N/A:N
6.8 デバイスに設定された外部サービスの認証情報が
漏えいする可能性がある。

対象機種
製品名 対象バージョン 対策予定
MFX-C7360(N)/C7365/C7300(N)/C7305/C7250(N)/C7255
MFX-C5280/C5220(K)
すべてのバージョン ファームウェア変更を検討中
MFX-C3690(N)/C3090(N)/C2590(N)
MFX-C2860(N)/C2260(N/NK)
すべてのバージョン ファームウェア変更を検討中

発生条件

  • LDAP またはSMTP 認証を使用するか、スキャン先(SMB 、FTP 、WeDAV) がアドレス帳に登録されている。
  • 攻撃者が複合機のWeb Connection またはパネルにアクセスできる。
  • 攻撃者が管理者パスワードを入手している。または、管理者パスワードがデフォルト値のままになっている
  • 攻撃者は複合機に物理的にアクセスでき、スキャンを送信できる。あるいは、攻撃者はリモートパネルを使用して同じ操作をリモートで実行できる
  • 攻撃者がネットワーク内に攻撃用のサーバーを設置できる。

MFPへの影響

製品に設定されたLDAP、SMTP、FTP、SMB接続などの認証資格情報を取得できる可能性があります。

解決策

対策ファームウェアのリリースをお待ちください。それまでの間、次の回避策を適用することを検討してください。

回避策

  • 管理者パスワードがデフォルト設定のままの場合は、推測されにくいパスワードに変更してください。
    [設定メニュー]-[管理者]-[セキュリティ]-[管理者パスワード設定]
  • 以下の設定を[禁止]に設定します。
    [設定メニュー]-[管理者]-[セキュリティ]-[ユーザー操作禁止設定]-[登録宛先の変更]を[禁止]に設定します。
  • 複合機に登録して使用するアカウントは、必要最小限の権限に設定する。

今回の脆弱性も含め、一般的なセキュリティリスクを低減するため、各種セキュリティ設定の利用を推奨いたします。

  • 管理者パスワードが初期設定のままになっている場合は、推測されにくいパスワードへ変更する
  • 複合機に設定するIPアドレスは、プライベートIPアドレスを設定し、ファイアーウォールなどで保護されたネットワークの中で利用する。
  • IPアドレスフィルタリング機能で複合機にアクセス可能なネットワークの範囲を制限する
  • ユーザー認証機能で複合機の利用者を制限し、パブリックユーザーを許可しない。

本件に関するお問い合わせ先
インフォメーションセンター 0120-610-917
FAX 0120-610-982
受付時間
月~金曜日(土日祝日・年末年始を除く)
9:00~17:30

以上