弊社カラー複合機におけるWeb Connection のDoS 脆弱性の影響について

お客様各位

平素は弊社製品をご利用いただき誠にありがとうございます。
対象の製品にセキュリティ脆弱性が存在することが判明しました。問題の概要、ならびに対応方法についてご説明いたします。なお、本件脆弱性を悪用したセキュリティ被害は、現状まで確認されておりません。

脆弱性概要
参照識別番号 CVSSv3.1 基本評価 スコア 脆弱性内容
CVE-2025 54777 CVSS:3.1 AV:A/AC:L/PR:N/
UI:N/S:U/C:N/I:N/A:L
4.3 Email宛先登録のS/MIME 用の証明書のインポートで、
不正なファイルをインポートすると
Web Connectionが応答しなくなる。

対象機種
製品名 対象バージョン 対策予定
MFX-C7365/C7305/ C7255
MFX-C7360(N)/C7300(N)/C7250(N)
MFX-C5280/C5220(K)
すべてのバージョン 検討中
MFX-C3690(N)/C3090(N)/C2590(N)
MFX-C2860(N)/C2260(N/NK)
すべてのバージョン 検討中

攻撃の前提条件

空のファイル(文字が何も入力されていないテキストファイルなど)をWeb Connection でアドレス帳のEmail 宛先登録のS/MIME 用の証明書としてインポートする。

MFPへの影響

Web Connectionが全く応答しなくなる。(Web Connection以外に影響はない。)

復旧方法

本体の主電源をOFF/ONする。

対処方法

対策ファームウェアのリリースをお待ちください。それまでの間、次の緩和方法の実施をご検討ください。

緩和方法

  • 管理者パスワードが初期設定のままになっている場合は、推測されにくいパスワードへ変更してください。

    操作手順:[設定メニュー]-[管理者]-[セキュリティ]-[管理者パスワード設定]
  • 管理者以外のユーザーによるアドレス帳の宛先変更を制限してください。

    操作手順:[設定メニュー]-[管理者]-[セキュリティ]-[ユーザー操作禁止設定]-[登録宛先の変更]:[禁止]

一般的なセキュリティ推奨事項

今回の脆弱性も含め、一般的なセキュリティリスクを低減するため、各種セキュリティ設定の利用をお客様へ推奨いただきますよう、お願いいたします。

  • 複合機に設定するIP アドレスは、プライベートIP アドレスを設定し、ファイアーウォールなどで保護されたネットワークの中でご利用ください。
  • IP アドレスフィルタリング機能で複合機にアクセス可能なネットワークの範囲を制限してください。
  • 複合機が連携するサービスで使用するアカウントに推測されにくいパスワードを設定してください。
  • 使用していないポートやプロトコルを無効にしてください。
  • HTTPS、LDAPS、IPPSなど、通信が暗号化されるプロトコルをご使用ください。
  • 複合機のログやネットワークトラフィックを定期的に確認し、不審な動作を監視してください。
  • ユーザー認証機能で複合機の利用者を制限し、不正なアクセスを防止してください。

本件に関するお問い合わせ先
インフォメーションセンター 0120-610-917
FAX 0120-610-982
受付時間
月~金曜日(土日祝日・年末年始を除く)
9:00~17:30

以上