2020年10月27日

金型自動交換装置プレスブレーキシステムを発売開始

村田機械株式会社(本社:京都市伏見区 社長:村田大介)工作機械事業部は、デュアルドライブプレスブレーキ 「BH13530」に新開発の金型自動交換装置「AUTOMATIC TOOL TOWER TT32」を搭載した金型自動交換装置プレスブレーキシステムの販売を2020年11月から販売開始します。

 

母体となる「デュアルドライブプレスブレーキ BH13530」は、ラムの駆動系をACサーボモータ制御のボールネジ駆動と油圧駆動を分離制御する当社独自のデュアルドライブシステムを搭載。デュアルドライブシステムはボールネジによる高速上下動作と、油圧による加圧下降を分離して制御することにより、高速動作(200mm/sec.)と高い繰り返し停止精度を実現しています。

 

昨今、深刻化する人材不足に加え、熟練者の減少、さらには、変種変量生産への要求が高まっています。これらの課題へのソリューションとして、今回、自動交換装置プレスブレーキシステムを開発しました。

自動金型交換装置「AUTOMATIC TOOL TOWER TT32」は、上型 3ラック・4カセット/ラック、下型 4ラック・5カセット/ラックを装備し、最大で32m分の金型が収納可能。これにより、熟練スキルが必要な金型交換作業や、オペレータにとって負担の大きい重い金型の交換作業などを自動で行うことにより、現場での効率UPを実現するとともに、その間に他の作業が可能となり生産性向上がはかれます。

 

また簡易的な曲げプログラムの作成と作業者支援機能「Videre」の搭載により、金型交換のシミュレーションや曲げのシミュレーションなど、曲げ加工に必要な様々の情報を可視化することにより、非熟練者であってもより効率的な加工が可能となります。

 

なお、「AUTOMATIC TOOL TOWER TT32」の適応機種はBHシリーズ5機種となります。

 

【特徴】

 独自開発のアルゴリズムによるスライド&グラビングのコンビネーション搬送が可能

 プログラム方法に頼らずダイレクトモードでもATCプログラムの作成が可能

 作業者支援機能「Videre」とのパッケージにより交換時間や交換シミュレーションの可視化が可能

 プログラム作成装置「CAMPATH Bend」により最適な金型交換段取りのサーチが可能

 最適な金型交換段取りによるスケジュール運転が可能

 

 

また当社では、「BH13530+TT32」を含めた、最新の板金加工ソリューションを紹介する、『ムラテック WEB内覧会2020 〜複合加工と自動運転の進化〜』を10月28日から11月3日まで、オンラインで開催します。同内覧会では質疑応答を含むWEBセミナーを毎日開催します。現在参加者を募集中です。(https://muratec.online/bankin2020/で登録受付中。)

 

【主な仕様】

デュアルドライブプレスブレーキ BH13530

加圧能力 1323 kN (135 ton)
曲げ長さ 3100 mm
フレーム間距離 2700 mm

AUTOMATIC TOOL TOWER TT32

金型収納数(標準仕様)

上型: 3 ラック(4 カセット/ラック) 
下型: 4 ラック(5カセット/ラック)
最大32m分収納可能
金型レイアウト長さ 20 mm ~ 3060 mm
適用機種 BH13530 BH18530 BH18540 BH25030 BH25040

 

【製品写真】
BH13530 Advanced Version + AUTOMATIC TOOL TOWER TT32