ムラテックグループは、人命の確保、近隣への損害防止、お客様への供給責任の履行、迅速な復旧などを目的とし、BCP(事業継続計画)の活動を行っています。インパクトや発生頻度を考慮したリスク分析により、当社にとって脅威となるリスクを把握した上で、それらのリスクに対するマニュアルや計画、危機管理体制を構築しています。さらに教育訓練による問題点の把握と改善を繰り返すことで、実効性のあるBCPを目指しています。
代表取締役社長を委員長とする危機管理委員会を設置し、下部組織として各事業部の危機管理委員を置き、全社横断的なリスクマネジメント体制を構築しています。各種リスク案件についての対策を検討、実施しています。
大規模地震といった自然災害をはじめ、サイバー攻撃などを想定し、部門単位で復旧対応を疑似体験する小規模な机上訓練を毎年実施しています。2023年度は87部門で実施しました。2024年度は台湾の拠点においても訓練を行いました。
南海トラフ巨大地震などを想定した、災害時の事業所間の連携を確認する訓練を年1回行っています。
訓練の後には現状の課題を洗い出し、課題や気づきを次の施策に反映させています。
災害発生時に、上長が自部署の社員の状況を即時に把握できるよう安否確認システムを導入しており、定期的に登録方法を周知するための訓練を実施しています。また、各事業所で夜間や大地震など様々な状況を想定した避難訓練を実施しており、緊急時の避難場所や連携方法を確認しています。
VR ゴーグルを用いて火災発生時の実際の現場に近い状況を再現したVR避難訓練も行っています。
自然災害以外にも、被害の深刻度や発生頻度から当社にとって重要な脅威であるサイバー攻撃などの緊急事態に対しても、対応フローの整備や机上訓練などを実施しています。多様化するリスクに備えるため、経営における対応の優先度を決定し、それらリスクへの対応策の拡充を図っています。
従業員の増加などへ対応するため、災害用備蓄品の必要数と品目について定期的に見直しを行い、拡充しています。災害発生時に、帰宅者や帰宅困難者、復旧要員に適切に備蓄品を配布し、迅速な復旧ができる体制の構築に努めています。